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京アニと青葉被告 “パクり”主張する3作品【ツルネ/けいおん/フリー!】

ネットの噂シリーズ

青葉被告の裁判員裁判が先月9月5日から開かれ、被告人質問が行われるなど事件の動機などが報道され始めています。

当記事では、青葉被告と京アニの関係性、被告がパクられたと主張する京アニ作品についてまとめてみました。

被告の反省と京アニとの出会い

近代日本で最多36人の犠牲者を出した京アニ放火事件の被告青葉真司は、1978年生まれ。

9歳の時に両親が離婚。父親に引き取られたが、虐待や貧困により転居し、引きこもりの時期もありました。

その後、定時制高校を皆勤で卒業。
この時、おなじ高校に通っていた2つ上の学年の知人からゲーム「CLANNAD」(原作:AIR)紹介され、京アニを知ります(2005年に京アニでアニメ化)。

その後、20~28歳までコンビニバイトとして働きましたが、店長に仕事を押しつけられたことで辞職。

そして窃盗事件や住居侵入などの事件を起こし、服役します。

30歳の頃に郵便局でバイトをしますが、前科があると周囲に知られ数か月で辞めることに。

裁判で検察は、これらの経験が

独りよがりで疑り深」く、

「うまくいかないことを人のせいにしやすい」人格を形成した、と述べています。

31歳になった2009年頃、京アニが制作したアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を見て、感銘を受けます。
原作小説の影響もあってか、突然小説家を志すようになり、自作のライトノベルを書き始めます

※「ハルヒ」は、2006年に1期、2009年に1期+新作という形で2期放送されていますが、時期的に青葉被告が見たのは、おそらく2期の方だと思われます

京アニ大賞への応募と落選

小説家を志した容疑者は、数年かけて

・長編小説「リアリスティックウエポン」
・短編小説「仲野智美(ナカノトモミ)の事件簿」

を書き上げ「京アニ大賞」に応募します

京アニ大賞は、2009年に発足した京アニ主催の小説などに送られる賞です。

・「厨二病でも恋がしたい」(第1回小説部門奨励賞)
・「フリー!」(原作「ハイ⭐︎スピード!」(第2回小説部門奨励賞))
・「ヴァイオレットエバーガーデン」(第5回小説部門大賞)

など受賞作は京アニでアニメ化されることが多いです。

2018年の第10回を最後に、近年は開催されていません。

被告は37~39歳にかけて、書き上げたライトノベルを京アニ大賞に応募(時期的に第5~7回ごろか?)するも、落選

ちなみにその作品の出来についてですが、
法廷で長編「リアリスティックウェポン」の要約が朗読(!)されたようです
それを聞いた現代ビジネスの記者によると、「正直、落選という結果は当然というもののように思われた」とのこと。

裁判での検察の冒頭陳述によると、被告にとって応募した作品は、”10年かけた渾身の力作・金字塔”だったのですが…。

落選し、「がっかりした。裏切られたような気分」になった被告は、

京アニと京アニに所属する女性監督(被告は面識もないこの監督に一方的な好意を抱いていた)への憎悪を抱いていきます。

京アニは自分の作品を落としたうえで、その内容を盗用した、と思い込むようになったのです。

被告が盗用されたとする作品

①映画「けいおん!」(2011)

後輩が先輩である主人公から「私留年したよ」と告げられるシーン。

映画けいおん!より

被告が書いた「リアリスティックウエポン」の中にも、男子高校生が担任教師から「このままだと留年だぞ」と言われる場面があったそうです。

被告いわく、この描写には「しょっぱなから、ダメ人間であることを表現したかった」という狙いがあった、とのこと。

「映画けいおん!」の上映は2011年。

どうやってまだ応募してもいない青葉被告からアイデアを盗むというのでしょう?

➁「FREE!」1期第9話(2013年)

主人公たちが所属する水泳部が地方大会進出を決め、
学校の校舎に、
本来は柔道部用のものを急遽代用した有り合わせの垂れ幕が下がる場面

カットを変えてたものを合わせて5秒も映らない垂れ幕です


この「FREE!」1期第9話が放送されたのが、
被告が長編小説を京アニ大賞に応募した翌年の3月5日でした

これを見た被告は、

「パクられたのかな?」

と思ったと述べています。

自作の中に、垂れ幕を垂らしたシーンがあり、

自分の小説の中では垂れ幕を垂らしたままで、自由な校風を意味している

と語っています。

ちょっと意味はわかりませんが、

「垂れ幕がパクられた」、
垂れ幕が校舎に掲げられていることそのものを盗用だ

と考えたようです。

③「ツルネ」第1期5話

弓道部に所属する主人公たちが、スーパーで「割引」シールが貼られた肉を買うシーン。

「ツルネ」1期5話より

被告が小説のために書いていたネタ帳
にもおなじようなシーンがあったようです。

誰もネタ帳なんか見ないし見れないよ…
という話ですが…

まとめ

被告の半生と京アニとの関係性、
盗用したとされる作品についてざっくりとまとめてみました。

裁判で被告によると
京都アニ作品の中で「パクられた」と考えているのは、
ここで紹介した3つのみ
と語っています。

パクり主張する割には少なすぎw
ほかにロクなアイデアがなかったんでしょうね

被告が京アニにパクられたと思っている場面は、
どれもささいな、ごくありふれたシーンばかりで、
被告の妄想と思い込みでしかありません。

青葉被告の裁判員裁判は今年2023年12月13日に結審し、
来年1月25日に判決が出る予定です。

参考記事

MBS NEWS「京都アニメーション放火事件
・「小3で両親離婚・父から虐待・引きこもり…傍聴から見えた青葉被告の生い立ち「独りよがりで疑り深いパーソナリティ」”渾身の力作”落選で恨み 駅前で大量殺人計画も【ドキュメント京アニ裁判③】
・「「すげえ。パクってやがる。ここまでクズども、見たことねえ」小説落選、青葉被告が徐々に過激行動へ 大宮駅前無差別殺人事件計画を初めて語る【ドキュメント京アニ裁判⑦被告人質問】

京都新聞
・「京アニと青葉被告の最初の接点は「AIR」 知らなければ「小説も書いていなかった」
・「京アニの学園アニメ「またパクってんのか、と思った」 青葉被告「盗用された」と主張する部分示す【京都アニメーション放火殺人事件・公判速報】

現代ビジネス
・現代ビジネス編集部「【京アニ詳報】遺族呆然、青葉真司の嘘八百…「盗作」主張した3件のデタラメ、「妄想に支配されていた」主張が次々と検察に打ち破れた《京アニ女性監督の名前まで出して》

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